めぐすけが「お前の音楽遍歴もさらしておけ」と。
http://warpworld.diarynote.jp/201608310020177408/
Iron Maiden - Fear Of The Dark(ヘビーメタル)
https://www.youtube.com/watch?v=28GaKoCuobU
大学に入るまで僕には音楽を聴く習慣がありませんでした。もう本当にCDを一枚も持たないような有様で、英語の模試でイヤホンのつけ方がわからなかった逸話があるくらいです。
猛蔵の家で偶然、この曲が流れていてとても気に入り「この曲何?」と初めて自発的に聞いた曲がこれになります。
ここから音楽を聴くようになる記念すべき一曲。
ブックオフで売られていた「A Real Live One」が記念すべき初めて買ったアルバムになります。
Emperor - I Am the Black Wizards(シンフォニックブラックメタル/ノルウェイジャンブラックメタル)
https://www.youtube.com/watch?v=YgQRRI9goFg
丁度この頃、映画『デトロイド・メタルシティ』が流行っていました。
周囲はバンドマンばかりで
「Kissのジーン・シモンズがブラック・メタラー役だって」
「Kissじゃブラックメタルじゃないじゃん。この役に合うバンドマンなら……」
とかいうやり取りについていけず、悲しい思いをしました。そこで、
「猛蔵、猛蔵。僕にもブラックメタルってやつ聞かせてくれ! っていうかメタルにジャンル分けとかあるのかよ。メタルなんて全部一緒だろ(失言)」
そして、聴かせて貰ったのが、Emperor。
人を突き放すような寒々しい攻撃性と熱い殺気と勢いに満ちており今までの音楽と一線を画す衝撃があり夢中になりました。
Deathspell Omega - Carnal Malefactor(プリミティブブラックメタル/フレンチブラックメタル)
https://www.youtube.com/watch?v=2cD8u1yooY4
「人(主に猛蔵)にお勧めされるのもいいけど、自分でも音楽を探そう」と見つけ出したのがこれ。
上記のEmperorのようにブラックメタルは寒々しい反復メロディを多用するノルウェイ流のスタイルが主流でした。このバンドは厭世的で宗教観の強いメロディを使うフランス流のスタイルを提示したバンドで、僕はノルウェー流とはまた違う妖しい世界観に強く惹かれました。
ジャケットもバンドロゴやタイトルは無く、タイトルも「Si Monumentum Requires, Circumspice」と意味深で深淵なムードが漂っておりこの媚ない様子がクールに感じました。(ちなみにタイトルはラテン語で「彼の記念碑を探し求めるなら周囲を見回せ」という意味のある建築家の碑文です)
「よし、これで僕もバンドマンとデトロイド・メタルシティの話題に加われる!」と思って意気揚揚このバンドを紹介したところドン引きされました。
猛蔵曰く「俺はお前にメタルを聴かせてメタラーにしようとした。ドラえもんを造ろうとしたのにターミネーターが出来た気分だよ!」
ネズミを仕留めて飼い主に見せたら何故か怒られた猫みたいな気分でしたね。
ちなみにこの「Si, Monumentum~」が明確に「このアルバムを買おう」と明確に探し求めた最初のCDになります。近所のツタヤとかゲオに置いていなくて(※マイナーCD探すのにこの辺から攻めるあたり当時のド素人感が伝わってくる)遠い新宿のディスクユニオンなる店に行ったのはいい思い出です。あそこは完全に宝の山にしか見えませんでした。
Alcest - Souvenirs D’Un Autre Monde(ポストブラックメタル/シューゲイザーブラックメタル)
https://www.youtube.com/watch?v=4PmCb9OiFYQ
Amesoeurs - Bonheur Ampute(ポストブラックメタル/デプレッシブロック)
https://www.youtube.com/watch?v=LVNifKDW6t8
ブラックメタル一色の時期からの転換期に見つけたバンド。ブラックメタルにポストロックの感触を取り入れた少し風変わりなバンドでこの曲を機にポストロックを聞くようになりました。
AlcestとAmesoeursメンバーも活動時期も被っているためほとんど同じバンドです。それでも敢えて一曲ずづ取り上げるくらいに好きです。
牧歌的で柔和なAlcestと都会的で悲痛なAmesoeursは対になっている存在のようで切り離せない存在になっています。
特にボーカルは同一人物と思えない感情の振り幅から「リアル根岸君(※デトロイド・メタルシティの主人公)」と呼んでいました。
Maybeshewill - Accept and Embrace(ポストロック)
https://www.youtube.com/watch?v=Z5wjIfYuf8M
ポストロックを聴き始めた頃の一曲。インストゥルメンタルでありながらボーカル曲のようにエモーショナルで曲を聴くことで解放されるようなわくわく感を味わったのは初めてでした。
Brian Eno - An Ending (Ascent)(アンビエント)
https://www.youtube.com/watch?v=hMXaE9NtQgg
環境音楽という「聴いても聴かなくてもよい」前提で造られた音楽のジャンルを知り興味が出て、聴いたのがこの曲です。
静かな夕暮れ時に曲を聴きながら外を眺めていると幽玄な気分になります。この曲をかけているときは周りの環境音すら曲の一部のように錯覚することもあります。
この曲を聴いてからわりとゆったりと音楽全般を聴けるようになりました。
Goblin - Suspiria(サウンドトラック/プログレッシブロック)
https://www.youtube.com/watch?v=wtXz3OlFwZA
サスペリアという古い映画のサントラとして作られた曲です。
割と以前から「オカピーはサントラとか好きそう」と言われていましたが、映画の付随品として創られた音楽を単体で聴くのは変だと思っていたので魅力をあまり感じませんでした(今にして思うと偏見ですね。というかAn EndingもNASAの記録映画用のサントラだと後から知った)。
しかし、サスペリアを鑑賞し終えたときには「この曲欲しい!」と猛烈に思いました。
この曲がかかると自分の周囲も映画サスペリアのワンシーンに変貌するかのような力があります。
RHYMESTER - K.U.F.U(ヒップホップ/日本語ラップ)
https://www.youtube.com/watch?v=eSZ3DXhAd_g
これはめぐすけお勧めの曲。自分はわりとメロディ重視の選曲な中で歌詞にやられた曲。
共感できる歌詞というのは今まであったけど、歌詞に説得されたと感じた稀有な曲。宇多丸の兎と亀のヴァースはガツンと来ました。
ヒップホップはメロディが単調だと思っていたので敬遠していましたが、メッセージやアーティストの精神性を感じる曲が多々見つかり音楽に新しい聴き方が出来るようになりました(今まで過剰に歌詞を軽視していた)。
TABOO1 feat.志人 - 禁断の惑星(ヒップホップ/日本語ラップ)
https://www.youtube.com/watch?v=Rau8BHBark4
この曲はメロディと歌詞が一体になったと感じた曲。
衝撃を受けたのは志人の最終ヴァース。最初はただ早口で喋っているだけ。続いて韻(単語の語感を揃える事)を踏みながら早口。次に韻に合わせてリズムが発生し、段々とメロディに乗り始める。最後に完全に歌っているフック(サビ)に流れ込む。静止していたものがドンドン加速して飛び立つような勢いを感じました。
フックでも歌いながら韻を踏んでいて初めて聞いた時はかなり異様な感じを受けました。
歌詞とメロディ片方が欠けてはこの独特の勢いは生まれないと感じました。
音楽の授業が嫌いだってせいで中高時代に音楽を聴かず過ごし、かなり歪な音楽遍歴を持っていますが聴き始めればやはり音楽は楽しいものですね。
http://warpworld.diarynote.jp/201608310020177408/
Iron Maiden - Fear Of The Dark(ヘビーメタル)
https://www.youtube.com/watch?v=28GaKoCuobU
大学に入るまで僕には音楽を聴く習慣がありませんでした。もう本当にCDを一枚も持たないような有様で、英語の模試でイヤホンのつけ方がわからなかった逸話があるくらいです。
猛蔵の家で偶然、この曲が流れていてとても気に入り「この曲何?」と初めて自発的に聞いた曲がこれになります。
ここから音楽を聴くようになる記念すべき一曲。
ブックオフで売られていた「A Real Live One」が記念すべき初めて買ったアルバムになります。
Emperor - I Am the Black Wizards(シンフォニックブラックメタル/ノルウェイジャンブラックメタル)
https://www.youtube.com/watch?v=YgQRRI9goFg
丁度この頃、映画『デトロイド・メタルシティ』が流行っていました。
周囲はバンドマンばかりで
「Kissのジーン・シモンズがブラック・メタラー役だって」
「Kissじゃブラックメタルじゃないじゃん。この役に合うバンドマンなら……」
とかいうやり取りについていけず、悲しい思いをしました。そこで、
「猛蔵、猛蔵。僕にもブラックメタルってやつ聞かせてくれ! っていうかメタルにジャンル分けとかあるのかよ。メタルなんて全部一緒だろ(失言)」
そして、聴かせて貰ったのが、Emperor。
人を突き放すような寒々しい攻撃性と熱い殺気と勢いに満ちており今までの音楽と一線を画す衝撃があり夢中になりました。
Deathspell Omega - Carnal Malefactor(プリミティブブラックメタル/フレンチブラックメタル)
https://www.youtube.com/watch?v=2cD8u1yooY4
「人(主に猛蔵)にお勧めされるのもいいけど、自分でも音楽を探そう」と見つけ出したのがこれ。
上記のEmperorのようにブラックメタルは寒々しい反復メロディを多用するノルウェイ流のスタイルが主流でした。このバンドは厭世的で宗教観の強いメロディを使うフランス流のスタイルを提示したバンドで、僕はノルウェー流とはまた違う妖しい世界観に強く惹かれました。
ジャケットもバンドロゴやタイトルは無く、タイトルも「Si Monumentum Requires, Circumspice」と意味深で深淵なムードが漂っておりこの媚ない様子がクールに感じました。(ちなみにタイトルはラテン語で「彼の記念碑を探し求めるなら周囲を見回せ」という意味のある建築家の碑文です)
「よし、これで僕もバンドマンとデトロイド・メタルシティの話題に加われる!」と思って意気揚揚このバンドを紹介したところドン引きされました。
猛蔵曰く「俺はお前にメタルを聴かせてメタラーにしようとした。ドラえもんを造ろうとしたのにターミネーターが出来た気分だよ!」
ネズミを仕留めて飼い主に見せたら何故か怒られた猫みたいな気分でしたね。
ちなみにこの「Si, Monumentum~」が明確に「このアルバムを買おう」と明確に探し求めた最初のCDになります。近所のツタヤとかゲオに置いていなくて(※マイナーCD探すのにこの辺から攻めるあたり当時のド素人感が伝わってくる)遠い新宿のディスクユニオンなる店に行ったのはいい思い出です。あそこは完全に宝の山にしか見えませんでした。
Alcest - Souvenirs D’Un Autre Monde(ポストブラックメタル/シューゲイザーブラックメタル)
https://www.youtube.com/watch?v=4PmCb9OiFYQ
Amesoeurs - Bonheur Ampute(ポストブラックメタル/デプレッシブロック)
https://www.youtube.com/watch?v=LVNifKDW6t8
ブラックメタル一色の時期からの転換期に見つけたバンド。ブラックメタルにポストロックの感触を取り入れた少し風変わりなバンドでこの曲を機にポストロックを聞くようになりました。
AlcestとAmesoeursメンバーも活動時期も被っているためほとんど同じバンドです。それでも敢えて一曲ずづ取り上げるくらいに好きです。
牧歌的で柔和なAlcestと都会的で悲痛なAmesoeursは対になっている存在のようで切り離せない存在になっています。
特にボーカルは同一人物と思えない感情の振り幅から「リアル根岸君(※デトロイド・メタルシティの主人公)」と呼んでいました。
Maybeshewill - Accept and Embrace(ポストロック)
https://www.youtube.com/watch?v=Z5wjIfYuf8M
ポストロックを聴き始めた頃の一曲。インストゥルメンタルでありながらボーカル曲のようにエモーショナルで曲を聴くことで解放されるようなわくわく感を味わったのは初めてでした。
Brian Eno - An Ending (Ascent)(アンビエント)
https://www.youtube.com/watch?v=hMXaE9NtQgg
環境音楽という「聴いても聴かなくてもよい」前提で造られた音楽のジャンルを知り興味が出て、聴いたのがこの曲です。
静かな夕暮れ時に曲を聴きながら外を眺めていると幽玄な気分になります。この曲をかけているときは周りの環境音すら曲の一部のように錯覚することもあります。
この曲を聴いてからわりとゆったりと音楽全般を聴けるようになりました。
Goblin - Suspiria(サウンドトラック/プログレッシブロック)
https://www.youtube.com/watch?v=wtXz3OlFwZA
サスペリアという古い映画のサントラとして作られた曲です。
割と以前から「オカピーはサントラとか好きそう」と言われていましたが、映画の付随品として創られた音楽を単体で聴くのは変だと思っていたので魅力をあまり感じませんでした(今にして思うと偏見ですね。というかAn EndingもNASAの記録映画用のサントラだと後から知った)。
しかし、サスペリアを鑑賞し終えたときには「この曲欲しい!」と猛烈に思いました。
この曲がかかると自分の周囲も映画サスペリアのワンシーンに変貌するかのような力があります。
RHYMESTER - K.U.F.U(ヒップホップ/日本語ラップ)
https://www.youtube.com/watch?v=eSZ3DXhAd_g
これはめぐすけお勧めの曲。自分はわりとメロディ重視の選曲な中で歌詞にやられた曲。
共感できる歌詞というのは今まであったけど、歌詞に説得されたと感じた稀有な曲。宇多丸の兎と亀のヴァースはガツンと来ました。
ヒップホップはメロディが単調だと思っていたので敬遠していましたが、メッセージやアーティストの精神性を感じる曲が多々見つかり音楽に新しい聴き方が出来るようになりました(今まで過剰に歌詞を軽視していた)。
TABOO1 feat.志人 - 禁断の惑星(ヒップホップ/日本語ラップ)
https://www.youtube.com/watch?v=Rau8BHBark4
この曲はメロディと歌詞が一体になったと感じた曲。
衝撃を受けたのは志人の最終ヴァース。最初はただ早口で喋っているだけ。続いて韻(単語の語感を揃える事)を踏みながら早口。次に韻に合わせてリズムが発生し、段々とメロディに乗り始める。最後に完全に歌っているフック(サビ)に流れ込む。静止していたものがドンドン加速して飛び立つような勢いを感じました。
フックでも歌いながら韻を踏んでいて初めて聞いた時はかなり異様な感じを受けました。
歌詞とメロディ片方が欠けてはこの独特の勢いは生まれないと感じました。
音楽の授業が嫌いだってせいで中高時代に音楽を聴かず過ごし、かなり歪な音楽遍歴を持っていますが聴き始めればやはり音楽は楽しいものですね。
コメント
時間がかかったけど、音楽について事細かに丁寧に書かれているので、とても分かり易い10選になってると思いました。
ありがとう!
こうしてみると君の影響は絶大ですね。